938.黒いドレスに青い肌

鹿
黒いドレスに青い肌

17歳女。初めて書き込みさせていただきます。
とても鮮明な夢で起きた時は複雑なきもちでした。

そこは騒がしい耳障りのするゲームセンターの中。
私は何かを思い出したかのように動き出す
ゲームセンターの中は薄暗く人々はチカチカと光る画面を釘いるように見つめている
少し歩くと真っ黒いスーツの男が近くに寄ってくるのが見えた
私は逃げるかのようにゲームセンターの中を走り回る
逃げ切ったと思った瞬間
目の前が裂けるように黒く染まる。
目を開けるとそこは静まり返った薄暗い城の中
私は大きなテーブルに困った様子で椅子に座る。その椅子はほかの椅子に比べ豪華で心なしか暖かい
その大きなテーブルには自分以外にも何人か座っていて
悪魔や獣人、異形頭と人外と思われる者達が楽しそうにしている。
少し経つと顔の無いメイドが現れ全員の目の前に料理が置かれた。
人外達は待ち焦がれたと言わんばかりに食べ始める。
私もつられるかのように食べる。
どのくらいそこで食べ続けただろうか
一皿食べ終わると次々料理が出てきて食べている物も次第に人間では食べられないようなものに変わっていった
私はだんだん吐き気に襲われてきて体が熱くなり料理が食べられなくなった
やっと食べ終えた皿には人間の手が置かれていた。
その何本か欠けた指に錆びた銀の指輪が見えたその時人外達がフォークを置いた。
すると全員の背後に逆さになった大きなベルのようなものが現れ人外達はその中に皿を投げる。
食事は終わった、私はそう思って同じく皿を後ろに投げた。
案の定食べ残した手は床に落ち、人外達は冷たい視線でこちらを見た。
テーブルには先ほど投げた手が皿に乗っている。
横に現れた顔の無いメイドがおもむろにその手をつかみ私の口に詰め込んだ
ゴムのような歯ごたえに鉄の味。
そこで視界は白に染まる。
気づくと視点は絵本に向いていた
黒いドレスを着た青い肌の女の子が泣いていてその周りには城にいた人外達が描かれている。
どんどんページをめくっていく、
ページをめくる手にはきれいな銀の指輪
最後のページをめくり本を閉じる。
前を向くと薄暗い城の中
人外達が楽しそうに踊っている。
私も踊っている、黒いドレスに青い肌をした私は優雅に踊っていた。
すると真っ黒いスーツの男が私に踊ろうと手を伸ばす。
その手に触れた瞬間
目の前が裂けるように黒く染まる。
気づくとそこは騒がしい耳障りのするゲームセンターの中。
きょろきょろとまわりを見渡し自分の手をみると見慣れたいつもの手。
混乱したように立ち止まっていると
男の子が近づいてくる、
彼は私の手をつかみ、何か言う。
すると彼は私を連れて走りだした、
立ち止まったのはゲームセンターの出口らしき扉。
扉は開く、外は痛いくらいに眩しく明るい
不意に背中を押されゲームセンターの外に出る。
私は振り向き彼の名を呼ぼうとした
思い出してもいない彼の名前、扉が閉まる瞬間彼が微笑んだような気がした

.. 2014/09/10/(Wed) 22:24:35

☆ 夢解釈No.938 ☆
はじめまして。
この夢は、17歳という心が子どもから大人に切り替わるとき特有の繊細な心の揺れ動きがよく表現されているという印象がありますね。

この掲示板では心理学的な解釈のために必要な情報がありませんので、ここでの解釈がこの夢の場合にも言えるかは分かりませんが、基本的に夢や昔話のなかの闇は「無意識の側面」を、光は「意識」をあらわす場合が多くあります。

この夢のなかのゲームセンターは薄暗くて騒がしいので、この夢は、意識が少しボンヤリとしているような無意識的な心の側面からはじまります。
そこには人々がチカチカと光る画面を見つめています。

この描写は、もしも現実的な日常生活において何らかの悩みがあるのだと仮定すると、そのことをボンヤリと考えているときに、「ああかも知れない、こうかも知れない」「ああすれば良かった、こうすれば良かった」という心の中からチカチカと浮かんでくる直感的な考えが、夢のなかではチカチカと光る画面として表現されたのかも知れません。

そんな心境の中、普段は無意識的となっているご本人の男性的な性格の要素(真っ黒いスーツの男)から、逃げ切った!と思った瞬間、次の場面では薄暗い城の中にいます。

普通、城には確固たる生活のルールや秩序があります。
そのことから夢のなかの城は、一般的に緊張感のある自我をあらわす場合が多く、そこはゲームセンターのようなボンヤリとした意識とは対照的に、生活のスタイルや秩序などの奥深い世界観があります。

大きなテーブルにいる悪魔や獣人などは、人格化すらできずにいるような、劣等な何らかの性格の側面であると同時に何らかの本能的なコンプレックスでもあると思われます。

彼らの中では、人間であるあなたが一番優位な立場にいるようで、あなたは豪華で暖かい椅子(地位や名誉の象徴)に座っています。

また、夢のなかでの「食べる」という行為は、コンプレックスなどの何らかの受け入れるべき心的要素を取り込むことを意味しており、今回の夢では、それを自分の意志とは関係なく口に詰め込まれてしまいます。
つまりこの夢では、悩みやコンプレクスなどの否定的な心的要因を無理矢理にでも受け入れなければいけないかのような状況にあるようです。

ですが食べ物であるその手には、錆びた銀の指輪がありますので、それは受け入れるだけの大きな価値はありそうですね。

そしてそれを受け入れた(口に入れられた)結果、絵本や踊りなど肯定的な状況へと一変します。

黒いドレスは、闇の深い心の側面と対峙している、ということを周りに知らせていることを意味しており、青い肌は、いまでは超自然的で冷静でどこか冷たくなってはいるけど知的な深い青色に彩られているような状況にあることを匂わせています。

そしてここでも、「黒いスーツの男」が現われると状況は一変し、再びボンヤリとした意識の状態(ゲームセンター)に戻ります。
そして男の子という純粋で屈託の無い男性的な心の要素によって、外の世界へと引き出されます。

いままでは、すべて激しく揺れ動く「心の中のイメージ」でしたが、ゲームセンターの外は、より現実的でリアルな「外的世界のイメージ」だと思われます。

外の世界は、いままで内面に引きこもって悩んでいたのが嘘のように眩しいのですが、この描写は、現実に、内向的になっている状態から、少年のような無邪気さを引き出すことで外向的で明るくなるときの描写とよく似ています。

そして最後に、謎のような純真な男の子が微笑んだような気がしたのは、彼はそれだけ肯定的な心の働きをあらわしており、その男の子という心像によって表現されている何らかの男性的な性格の側面は、それだけあなたを、より高い水準に押上ようとしたり、支えるような働きを持った何か、ということだと思います。

この夢は細かい箇所まで解釈していくと、とても長文になってしまいますが、もう少しきちんと解釈したくなる夢ですね。
..2014/09/11/(Thu) 21:36:20

【返信レス】
鹿
黒いドレスに青い肌
内容 夢診断ありがとうございます!

今までこんなにハッキリした夢はみたことがなくいい機会だと思い診断して頂こうと思いました。
文を打っていてこんなこと言っても意味ないだろうと半信半疑でしたが内面的な性格や、日々自分の重荷になっている外面的な性格など当てはまる所が多くとても関心しました。

自分の夢が自分に伝えようとしている無意識の自分としっかり向き会える良い機会になりました。

本当にありがとうございました。

2014/09/12/(Fri) 21:49:35