678.悪魔のような子供

■--悪魔のような子供
++ はな 27歳 女
こんにちは。
一ヶ月ほど前にこちらでお世話になりましたはなといいます。前回はありがとうございました。今朝、また気持ちの悪い夢を見たので相談させてください。
実家(中学生くらいまで住んでいて建て替えた母屋)の居間は、大きなガラス窓に囲まれている部屋で、山の中の家なので夏場は窓をすべて開け放していました。
そこに、現在の大人の私はやってきます。庭から直接居間にあがります。後から、ネパール人の汚い男の子がやってきます。男の子は全身汚れていて水が飲みたいらしいです。私は家に入ってキッチンでバケツに水を汲んで男の子にあげます。男の子は犬のようにバケツの水を飲みます。私はもうそのときから男の子の悪意を感じ取り「殺されるな、なんとかしないといけないな」とかなり冷静に考えます。そして、震える心を落ち着かせて冷静に武器を求めてキッチンに行きます。キッチンから刺身包丁を取り出し男の子のいる居間の入り口に戻ると、男の子は刃の三枚あるはさみを持って、悪魔のような笑顔を浮かべて私に向かってこようとしています。はさみで刺される前に、はさみを持っている手を刺そう。自分でも驚くくらい冷静に私は刺身包丁ではさみを持つ男の子の右手を突き刺します。男の子は、右手のひらから血を流して逃げていきます。その後、家に母がいました。母に出刃包丁でなく刺身包丁にした判断はよかったなどと話しています。そして、男の子が家に入りたがっていてまたいつやってくるかわからないので、母と家中のガラス窓とカーテンを閉めて戸締まりをします。
ネパールに今度行くので、出てきた男の子を夢の中の自分は勝手にネパール人だと思っていました。
男の子の悪魔のような笑顔が頭に焼き付いています。
どうぞよろしくお願いいたします。
.. 8/ 7(Sat) 17:26

☆ 夢解釈No.678 ☆
こんにちは。
夢の中の男の子は、否定的なアニムス(無意識下の未分化な男性的要素)の心像であると思われます。
世界中の昔話などと見ると、否定的なアニムスの心像は、固く冷酷で、絶対に例外を許さないような恐ろしい像であることが分かります。
この夢のなかの否定的なアニムスの心像は、子供ですので、それは未発達な男性的な要素であり、無邪気で野蛮で何をしでかすか分からないような性格を持っていると思われます。
もし仮に、無意識下のこの要素にご本人の自我が一瞬でも乗っ取られてしまうようなことがあれば、その瞬間は頑固で冷たく、子供じみた正論の確信によって周囲の人達を困らせてしまうような性格が顔を覗かせてしまう危険性があります。
ですが、夢の中で、悪魔のようなその子供の右手を刺して追い払うことが出来ましたので、そのような危険性は回避することが出来たようです。
彼は右手という悪さをする意志の力を負傷していますので、そう簡単には否定的な働きは出来ない傷を負っています。
また、
「山の中の家なので夏場は窓をすべて開け放していました」
ということから、ご本人の私生活において、心の何らかの側面においては、いつでもそのような否定的な要素が入り込んできても不思議ではないような状況にあったようです。
この夢は一言でいうと、“否定的なアニムスの危険性”というテーマを持っています。
.. 8/ 8(Sun) 15:26

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