924.春の雪

■--春の雪の夢(41歳女 複数回)
++ Anemone
何度もこちらでお世話になっております。
不思議な夢を見まして、断片的にしか覚えていないのですが印象が強かったため、ご判断をお願いできますと嬉しいです。
長い夢の最後の方のみ覚えています。
私は自宅近所の美容室で髪を切り、店を出て自宅へ向かって歩き始めたところより覚えています。
(歩いていた通りは実在のものですが、そこに美容室はありません。)
南北に走る大通りの東側の歩道を北に向かって歩いています。東を見るとその地域では○○富士と言われる山が見えます。山肌がところどころ白っぽくなっているので、一瞬桜かなと思ったのですが、よく見ると雪でした。
そのことに気付くと同時に、自分の周囲にも雪が降ってきたことにも気付きました。太陽は出ているようで空は明るく、狐の嫁入りのような天気でした。
桜吹雪のような大粒の牡丹雪はだんだん激しくなってきて、道路の上にも積もり始めました。
吹雪の合間に見えた風景は、息を呑むほどの見事さで、私はカメラを持っていないのを残念がりました。雪を被った○○富士の上には、鰯雲がオーロラのような輝きを帯びて広がっています。北斎の絵のようだと思いました。
(夢なので)コートを着ていないのに寒さは感じていませんでしたが、雪がひどくなり視界を妨げるほどの吹き降りになってきたので、これは景色に見とれている場合ではないなと思い、道を急ぎ始めました。
道の先に、ちらりとスピードスケート(?)の選手の姿が見えました。そこに東西に走る大通りがあり、通行止めにして試合をしているらしいと思いました。
さらに歩いて、自宅のすぐ近くにまで来ると、私の母と私の子供達が通りに出ているのが見えました。薄着で出かけた私を案じてか、子供の一人はコートを持っていました。
ここで夢は終わりました。
(○○富士含め、地形はほぼ実在通りです。)
ご多忙のところ恐れ入りますが、ヒントでもいただけますと幸いです。どうかよろしくお願いいたします。
.. 4/ 2(Wed) 14:33

☆ 夢解釈No.924 ☆
またのご利用、嬉しく思います。
ざっと拝見させて頂いた限りでは、この夢は、今まで歩んできた人生全体の、総体をあらわしているような印象を持ちました。

一般的に、夢の中の髪の毛は、女性的な側面でもありますが、知的な側面でもあります。
例えば、よく失恋をした女性がヘアスタイルを変えるのは、悩んでいては前に進めないので知的な側面(頭の中)を整理すること(散髪すること)と関係しており、お坊さんが頭を丸めるのは、神仏に仕えるためには、頭の中が常に整理されている状態になければいけないからと考えることができます。

この夢は、文脈上、忘れてしまった場面の出来事を整理するために美容室で髪を切り、イヤな感情などを頭の中で整理してスッキリさせてから自宅に向かい、より自分らしい性格の状態に戻ろうとしている、と解釈することができます。

そしてその道中、雪が降ってきます。
雪は、「これまで歩んできた人生において感じてきた、冷たくて美しく、真っ白で純粋な情緒的経験が、今、降り積もろうとしている」という意味合いがありそうです。
そのような雪は、山という男性的な領域と向き合うことで引き出されます。
このことは、男性的な職業をこなしてきたと考えられるAnemone様なら自然な文脈のように感じられますね。

また、雪は冷たいので基本的には否定的な情緒ですが、それをカメラに収めたい(客観的に記録に残した)と思いますので、自分自身の否定的な情緒的経験に愛着心さえあるように思われます。

夢の中の東西や道の先は未来を意味する場合があるので、今後、訪れるかも知れない戦い(ピードスケートの試合)をその先に、ちらりと見えているようです。
.. 4/ 2(Wed) 21:19

【返信レス】
++ Anemone
早速のご解釈、大変ありがとうございました。
いろいろと腑に落ちました。ここしばらく、仕事の上で楽だけれども停滞した状況だったのですが、年度が替わり新人が入って、ちょっと気を引き締めて頑張らなければという心境になっていました。ここ数年の間にもう一勝負しなければと考えていたので、スピードスケートの像が見えたのですね。納得です。路上なのでマラソンなどの方が似つかわしいのですが、あえてスピードスケートだったのは、自分自身がこれを短期的なものと捉えているからなのかもと思いました。
大変ありがとうございます。また今後ともどうかよろしくお願いいたします。
.. 4/ 3(Thu) 22:40