66. 地下でのジャズ

miko
こんにちは^^
よろしくお願いします^^

巫女、26歳、東京、初回です

おととい見た夢で
断片的な知識なのですが、
昼間、かなり上のポジションの男性に謝るシーン
また、返すべきものをその人に返していたシーン、
その人のもとにたどり着くまでに学校の廊下を走って若い人たちをかいくぐっていたシーン
また、ある建物には地下があり、そこは洋風の書斎のようになっていて
閉じられた空間で、静かで、この世のモノなんだけどこの世のものではないような感じもする、みたいな特殊な感覚というか、、たとえていうならカプセルの中にいるような感じです。
そこで
ジャズ(サックスが印象的なフレーズで少し物悲し気な音色で流れていました。そのメロディは既知のジャズの曲の一部に合いそうな雰囲気です)

で、この曲に凄く似ていたんです↓
https://www.youtube.com/watch?v=Ak9ekJIsA-Y
こんな感じの出だしに合うようなサックスとベース、ドラムのような音
が流れていました。私はその夢をみて、
とてもその幻想的な、詩的というか夜的な雰囲気に
惹かれ、意味をすごく知りたいと思いまして。相談させていただきました。

普段から夜の雰囲気がとても好きで、
例えばキャンドルがともされてる感じとかそういうのがとても好きです。街を歩いていても
明かりによく目が行きます。また居酒屋が立ち並んでる夜の浅草とか新宿のような雰囲気も好きです。
何故かというと現実逃避というか、夜は白けた現実を忘れさせてくれる
そういう雰囲気が大好きだからです。
.. 2018-01-30 16:01:18

miko
で、その男性というのは、
倫理観がしっかりしていて大人びた暖かくも厳しくも暖かい人です。まともな人です。
若い神職は 個人的にちょっと色々あった人です。

個人の解釈としては
・仕事の失敗を謝りたい、まともな人間に許しを得たい、それによって安心したい
・その若い人というか、現実にいる意見が対立している人を超えたい、自分が正しかったということを認めさせたい ・ジャズの音について 夜の雰囲気のようなところに現実逃避したい

この夢の意味するところは何だと思いますか?
.. 2018-01-30 16:05:01

☆ 夢解釈No.66 ☆

(1往復目)

miko様「地下でのジャズ」

はじめまして、鈴木めいやです。
夢解釈の依頼を頂きましてありがとうございます。

基本的に、睡眠時に生じる夢は、ご本人の無意識下で働いている「思考(連想の糸)」と「情動」によって形成されていると考えられておりますので、分析心理学の観点から見ても、ご本人の解釈は、常識的でキチンと的(まと)を捉えているといった印象がありますね。

おそらくあなた様も察しがついているように、もしかするとこの夢は、日常での出来事について考えていることがそのまま直接的に、夢の冒頭の導入部分に影響を与えたと思われます。

夢のなかの「かなり上のポジションの男性」というこの心像は、実在するその男性のイメージでもあるのかも知れませんが、それはあなた自身が無意識下に持っている、男性的な性格の側面が表現された心像でもあると思われます。

男性的な側面とは、主に、知的な判断力や決断力、自立性、発言力、論理性、忍耐力、合理性、創造性、客観性、意識性などのなにかのことを言います。

そしてそれは、基本的に、あなたの性格の一部にはいまだに統合されていない、何らかの男性的な要素であって、それはあまり分化・発達していないため、あなたの日常生活において、ほとんど生かされずに無意識下に影を潜めているような何らかの男性的な心の働きであると考えられます。

そして夢のなかで、厳しくも温かいそんな男性的な心の働きを目の前にして、仕事で失敗したことを謝っています。

基本的に、「謝る」という姿勢は、自分の行いなどの何らかの非を認めて、悲観的な事実を受け入れていることを意味しています。
「認めて受け入れる」という心境は、自分の心のなかの、欠けている何らかの否定面と向き合い、内省のような心境になりやすいということを意味しています。

この夢は、断片的ではありますが、そのような一つ一つのプロセスを経て、無意識という深い心の領域へとどんどん足を踏み入れていくような描写を持っています。

この夢は、まず、謝るという内省状態から入り、無意識下の男性的要素に何かを返すことで、彼との深い結びつきを取り戻します。
そのようにして心のなかの男性的な働きと結びつくことで、無意識への王道とも言える「道」が開けてきたようです。

学校は、基本的には「学ぶための施設」ですので、何かを学ぼうとしている時の姿勢が「学校の廊下」という心像となったのかも知れません。
そしてそこにいる「若い人たち」は、あなたの普段の生活のなかで、ほとんど生かされずに無意識下に置いてきぼりにされているような、何らかの性格の要素たちです。
それは言ってしまえば、あなた自身の分身のようなものです。

そんな若者たちをかいくぐり、廊下という無意識の奥深くに通じる道を走っていきます。
すると、次の場面では、建物には地下があり、そこは洋風の書斎のようになっています。

世界中にある昔話や、個人の夢にはしばしば「見知らぬ地下」が現れます。
このような地下は、分析心理学では、普段の生活では全く意識することができない「無意識の心の領域」をあらわしているとされており、そこは洋風ですので、明らかに非日常の世界感があります。

また、そこは書斎のようになっているので、その場所は古代からの、人類が長い歴史のなかで経験してきているような沢山の奥深い知識が集約された空間、というイメージが含蓄されているのかも知れず、書き物が出来るのであれば、内なる何かを表現する場所でもあります。

>閉じられた空間で、静かで、この世のモノなんだけどこの世のものではないような感じもする、みたいな特殊な感覚というか、たとえていうならカプセルの中にいるような感じです。

この場面は、もしかすると、分析心理学のいう「セルフの元型的イメージ」と関係しているのかも知れません。
セルフとは、簡単に言うと、心の中心のイメージであり、それはバランスの崩しやすい不安定な心の状態に均衡性を与えて整えて、心の成長を促そうとする本能的な無意識の働きのことを言います。

例えば「世界の中心で愛を叫ぶ」という小説があったり、「この日本こそが世界の中心であり、我々日本人こそが、世界の中心にいるのです」などと言う政治家がいたりします。
これらは、分析心理学の観点から観ると、セルフという元型的(本能的)な無意識の働きが、小説やこの国に投影された状態、として解釈することが出来ます。

もしも古代人がこれと同じような夢を見たら、もしかすると「私は人類未踏の地下の世界におりて、世界の中心を見てきた」と言って、現実に起こった出来事として解釈していたのかも知れません。

植物が、常に陽のあたる高いところに葉やツルを伸ばそうと試みていることと同じように、わたし達の無意識も、常に次の段階へ成長させようと試みているような状態にあると言えます。

今回の夢では、そのような場所において、もの悲しげなジャズのメロディを聴いています。

セルフが活性化してこのような夢を形成することの目的は、個人的に欠けている何らかの心の側面を補い、均衡性を与えて、心の成長を促すことにあると思われます。
「普段から夜の雰囲気が好き」とのことですが、このこともまた、セルフ(つまり心の成長)と関係しているのかも知れません。

セルフという言葉のもともとの意味は、自己、あるいは本来の自分自身というような意味ですが、夢のなかでこのような音楽を聴いたり、あるいは好きな夜の雰囲気に浸ることで、本来の自分らしい心の状態に回帰することができているのかもしれません。

繰り返しとなりますが、この夢は、現実的な側面から、どんどん無意識の深い側面へと入り込んでいくような一連の描写を持っています。
もしかすると、この夢は、あなたの無意識があなたに「もう1段階次の高い水準へ成長するように」と要請してきていることをあらわしているのかも知れませんね。
いかが思いますでしょうか?

ご意見やご質問、ご批判やご感想など何かございましたら、3往復まで対応させて頂きます。
宜しくお願い致します。
.. 2018-01-31 09:58:45

【返信】

miko
なるほど!!
自分の成長したいという欲求がかかわっているのですね!!
普段の生活でもそんな気がします!!
まだ、これ!!っていう激しく打ち込んでいるものがあるわけではないのですが それをみつけて成長を目指したいなあと思います。
今思い出したのですが、 神職にたどりつくまでに、たしか 大学時代の校舎のエスカレーターが出てきて、そこを上ったり下りたりして 探しているような感じでした。
そして、その途中で 工場というかそこで働いている白衣の??おばさんがでてきたり、しました
.. 2018-01-31 12:01:49

miko
あとは、普段から自分は思うのですが、私はレベルの低い人に足を引っ張られるのがとても苦手なんです。
例えば、の話ですが、ずっと前に、自分が恋人と旅行に行ったとき、恋人と旅行に行ったというと親に対して面倒なんで、一人旅してきたことにしたんですよ。
そしたら、後日、祖母の家にお土産を持っていったら近くにいた叔母に「友達いないの?」とか馬鹿にしてきたことがあったんです。
でも私から言わせてもらえば、もし仮に本当に一人旅したとして、今ドキ女子の一人旅など珍しくもなんともないですし、むしろそういう価値観をうけいれられない相手(といってももう私の二倍くらい生きてる人ですが)かわいそう、って感じでした、世界が狭い人に自分の考えを邪魔されたくないのです。
要はその、若い神職をかいくぐって・・・というシーンも、それに通じるものがあります。
私は、ちょっとこれいうと、高飛車かもしれませんが、子供な人が苦手です。
その子供っぽいというのは、収入をえているかとか、いないかとか、子供がいるかいないかと言うことではなく、その言動によって意図的??に相手をわざと不快にさせたり陥れようとしてくる他人の足を引っ張ってくる幼稚で生産性のない人間の事です。

彼みたいな人間は世の中に大勢いますが、はっきりいってなるべくかかわりたくないです、そういう気持ちの表れが「若い神職をかいくぐって尊敬できる神職のもとへいく」という夢の行動のシーンに出たのだと思います。
.. 2018-01-31 14:53:46

miko
あと、思い出したのですが、地下の場所は、モダン風な感じで、(あまり詳細な記憶はないのですが)あと、黒い大きなバイオリンのようなものが置かれていた気がします。
立ててあって、とにかく洋風でモダンな感じで、明かりは少し黄色く、明るめな感じです。明かりもモダン風なかんじでした。
.. 2018-01-31 15:00:50

miko
なんていうか普段から周りの人間の悪い面がとてもよく目についてしまいます。(まぁ自分もそんあたいしたにんげんではないですが
人の言った一言とかでその人の考えてることとかわかってしまうんで
もうその瞬間にその人とは関わりたくないって思ってしまうんです
.. 2018-01-31 15:06:58

miko
あとおもいだしたのですが祖父が生きていたころ、の前の家が出てきたんです。
その家は夢の中では、実際よりもっとかなり広く9階とか10階とかかなり階があり(まるで階段はホテルの階段のように無機質です。)地下まであった気がします。。
そこで、確か好奇心で冒険してて一番下の階に行き、扉を開けたらそこは、別の世界?になっていたんです
(社長の応接室のような感じで特別感が漂っていたんです。)なんですが、なんかこの世の世界ではないような雰囲気があったんです、不気味でした。
.. 2018-01-31 23:53:36

【鈴木めいや】

(2/3往復目)
幾つかのご連絡ありがとうございます。
直接的なご質問は無いようですので、思ったことを書かせて頂きます。

>彼みたいな人間は世の中に大勢いますが、はっきりいってなるべくかかわりたくないです、そういう気持ちの表れが「若い神職をかいくぐって尊敬できる神職のもとへいく」という夢の行動のシーンに出たのだと思います。

そのようなことはあり得ると思います。
というのは、現実にあまり好きになれない人物というのは、分析心理学では「シャドウコンプレックス」と言って、それはあなた自身が無意識下に切り捨ててきた要素と言えます。
それが夢に登場することはよく起こる基本的な夢のモティーフと言えます。

>思い出したのですが、地下の場所は、モダン風な感じで、(あまり詳細な記憶はないのですが)あと、黒い大きなバイオリンのようなものが置かれていた気がします。立ててあって、とにかく洋風でモダンな感じで、明かりは少し黄色く、明るめな感じです。明かりもモダン風なかんじでした。

そこは書斎のような場所であり、もし書物がたくさん置かれているのだとすると、そこは、人類が古代から経験してきているような普遍的で集合的な多くの知識が集約された場所、という意味合いがあると思われます。

そしてモダンな感じですので、どこか落ち着いた空気感ではありますが、黄色く明るめな感じなので、活気あるエネルギーやバイタリティに溢れており、バイオリンが置かれていたのであれば、感情表現の能力にも溢れていることになります。

つまり、精神全体がより良く機能するような、とてもポジティブな状況にあるようですので、現実に興味のあることは、なんでもなさったほうが良さそうですね。

>あとおもいだしたのですが祖父が生きていたころ、の前の家が出てきたんです。
その家は夢の中では、実際よりもっとかなり広く9階とか10階とかかなり階があり(まるで階段はホテルの階段のように無機質です。)地下まであった気がします。。
そこで、確か好奇心で冒険してて一番下の階に行き、扉を開けたらそこは、別の世界?になっていたんです
(社長の応接室のような感じで特別感が漂っていたんです。)なんですが、なんかこの世の世界ではないような雰囲気があったんです、不気味でした。

この夢を解釈するためには、その家を思い浮かべたときの連想を、出来るだけ多く広げる必要があります。その家にいたときは、実際にどんな気持ちで何をしていて、何を感じていたのでしょうか?
この夢は、そのような連想される全てのことと関係しており、この夢の地下は、自分自身の何らかの無意識の側面(つまり、心のなかにある思いもしなかった意外な一面)の発見、といった意味合いがあるのだと思われます。

もし質問などなにかあれば、次の返信で最後となります。
宜しくお願い致します。
.. 2018-02-01 15:08:48

【返信】

miko
その祖父の家と言うのは、大分前にもう他の人に引き渡したものです。
祖父は仕事頑張ってよい家をたてて部屋の中にも重そうな置物とかあったりしました(祖父の趣味なんだと思います。)
その祖父の家でよくいとこたちと遊んでいましたがそのいとこ、親戚とはいま現在あまり仲良くありません。
またその階段と言うのはコンクリっぽい感じで転ぶとけがをします。
昔から好奇心旺盛でやんちゃでした冒険とか結構好きな子供でした。
秘密基地とか作って遊ぶのも好きでした。

秘密の扉を開いた先の部屋の雰囲気を言葉で説明するのは難しいのですがハリーポッターのような感じです。不思議な力が働いているような感じでした。
どちらかというと、明るい意味での不思議さよりも悪い意味の不思議さです
.. 2018-02-01 15:21:16

miko
よく多分みんなも同じような夢を見ると思いますが
大きな家の地下室の扉を開けたら不思議な空間が広がっていて不気味だった的な夢って
なにを表してるんでしょうか?
.. 2018-02-01 15:23:41

miko
あと、学校の自由課題をグループでやる夢、また発表する夢もみました
季節が夏でした。今冬であるにもかかわらず。。
.. 2018-02-01 16:21:30

鈴木めいや
(3/3往復目)
>学校の自由課題をグループでやる夢、また発表する夢もみました
季節が夏でした。今冬であるにもかかわらず。。

このような場合、この夢には、いま現在のあなたの意識の状態を補う目的があるのだと思います。
実際に、グループで自由課題を、あるいはそれに近いことを行なったことはありますでしょうか?
そのときに、どのような気持ちでどのような心理が機能していたのでしょうか?
そしてそれは、動植物などの全ての生き物が活性化する夏の季節に行なっています。

おそらく、そのときによく働いていた何らかの心の側面が、現在のあなたには欠けているので、無意識はこの夢を見せることによって補償することを試みたのでしょう。

>大きな家の地下室の扉を開けたら不思議な空間が広がっていて不気味だった的な夢って
なにを表してるんでしょうか?

今はなくなり、もう行くことのできなくなってしまった昔の家にいる夢は、その頃の幼い時代に、置き忘れてきてしまっているような何らかの心の働きが、現在になって、再び必要になってきていることをあらわす場合があります。

その頃に、今はもう仲のよくない親戚たちとよく遊んだとのことですので、そのとき経験していた、子どもらしくて瑞々しい新鮮な経験であるとか、あるいは仲の良い相手と無邪気に信じ合って戯れる気持ちであるとか、そのような何らかの心の働きが、もしかすると現在のあなたには欠けてしまっているのかも知れません。
ですが、それは今のあなたに再び必要となってきている、ということを意味しているのかも知れません。

そしてその夢のなかの家には地下があり、不思議で不気味な空間が広がっています。

繰り返しとなりますが、この地下という心像は、あなた自身の心の深くに潜む、未知なる側面の発見、という意味合いがあります。
それは、全く思いもしなかった、自分でも全く知らなかった自分自身の無意識の側面の接近、と言えます。

今後の心の成長のためには、たとえ不気味に思えても、自分自身の心の奥深くに潜んでいる未知なる側面を認め、受け入れなければならない場合があります。

そしてそれは、今ではもうすっかり忘れてしまっているような、幼い頃に置き忘れてきているような何らかの心の働きのなかで発見しています。

さて、今回の夢解釈は、いかがでしたでしょうか。
もしよろしければ、評価をお願い致します。

今回、夢解釈の依頼を頂きまして、誠にありがとうございました。
miko様のこれからの人生が、より良いものとなることを祈っております。
.. 2018-02-01 18:08:52

【coconalaの感想・評価】
☆☆☆☆☆

ありがとうございました!!
もしかしたら。他人と一緒に共同で何かやるということが足りないのかもしれません。
人生でそういうのをもうちょっと取り入れたらいいなと思いました。
現に今、ツイッターをやっていますが一人で作品をつくってるだけなので。。
分かりやすく丁寧な解説ありがとうございました^^
.. 2018-02-01 18:13:59

そのように仰って頂きまして何よりです。
また何かありましたら、連絡を頂ければと思っております。
こちらこそ、ありがとうございました。